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第5回 生首の定義(2001年8月号/2001.07.16)

 表題については後ほど。まずは恒例枚数数えから。…26枚。まぁこんなもんですか。
 前回大活躍(苦笑)の田代周平はその後あっさり帰ってしまい、綸太郎は江知佳とレイカ、故人の遺骨とともにハイヤーで川島家へ向かう。町田街道を下り、小田急小田原線を横切り、南大谷の静かな住宅街の一角。ああ、年表日記のクセが抜けません。
 川島家は母屋と、その裏手にある伊作のアトリエが別棟になっている。母屋は二階建て、和洋折衷の様式で江知佳が生まれたあとに新築されたもの。
 さて、川島家には通いの家政婦秋山房枝がいました。60を越したくらい、小柄でぽっちゃりとした体型。ハイカラな割烹着を着た、気の良さそうなおばちゃんだそうです。週に4日、鶴川の公団アパートより電車とバスを乗り継いで通っている。すると車の免許は持っていないのかな。川島家に職を得てから10年以上のベテラン。
 時間は17時前。江知佳は疲れているようで、レイカにも言われて二階の自室へ。 綸太郎はレイカとおしゃべり。
 各務のフルネームは各務順一。府中市民らしい。各務夫妻と伊作との間の確執については、レイカは口を濁して詳しくは語らない。
 レイカが伊作と知り合ったのは、1989年発行のエッセイ集『目の上の炭鉱夫』の仕事から。付き合うきっかけはプラハの取材。亡くなる一月ほど前、伊作から籍だけでもいれようかという話はあったようだが、レイカが断る。
 11月の回顧展は話を聞く限りでは予定通り行われるようです。続いて宇佐見彰甚の話、そして石膏像の首を切り取ることが、江知佳に対する殺人予告めいたものになるのではないかという綸太郎の発言。これはまぁ、出て当然と言うべきか。流石に読者にもすぐ気が付くようなネタに、いいかげん触れないのはおかしいですしね。問題はこの後だけども…。
 伊作が救急車で運ばれたのは、木曜日の午後、16時過ぎ。レイカがアトリエで倒れている伊作を発見。レイカはたまたま「川島に用事があって」台所からインタホンで呼びかけたが返事がなかった。インタホンは春の手術後、アトリエに設置。レイカがアトリエに入ったとき、石膏像にはカバーがかけられてあった。
 密葬を出した日、家人の留守を狙って、アトリエの窓を壊して忍び込んだらしい。土曜日で、金曜の夜にお通夜、翌日に身内だけで葬儀。その時房枝も一緒に斎場へ出かけた。火葬と収骨を終え帰るとアトリエの彫刻が「あんなこと」になっていた。
 首を切られる前の石膏像を見たのは、どうやら江知佳一人らしい。金曜日、お通夜の夜に江知佳がアトリエに向かった。
 土曜日は11時に江知佳、敦志、房枝、レイカが川島家を出て、密葬。帰ってきたのは15時半ごろ。宇佐見がアトリエの彫刻を見たいと言い出して、江知佳、レイカがついていく。入口の鍵はちゃんとかかっていた。窓が壊されていたほかにはレイカには異常には気が付かなかった。
 レイカは江知佳を堂本峻に近づけることになったのは自分のせいかもしれないと感じている。

 まとまらない書き出し方ですみません。書いてみると、重要そうなデータが色々出てます 。
 あともう少し、書きたいので夕方以降に。

ここまで[2001年7月16日 8:22]

 ええと、半日経つと何書こうとしたか忘れてます……あたた。
 そうそう、「生首」でした。本文ではなくて、管野研一氏のかっこいいイラスト(今回はレイカさんです!)のタイトル扉、の下のアオリ文句。

完成された江知佳の石膏像と、切り取られた生首。
それは、伊作の死を契機に、再開されたストーカー行為なのか。
葬儀が終わり、綸太郎の調査が始まる――

 原文のママです。これなんですが、「生首」って石膏像の頭部のこと、ですよね?
 本文中にはまだ死体とかは出てきていないし、おそらく石膏像の首のことだと思うんですが、はたして「生首」とは石膏像の頭部にも使える言葉なのでしょうか?
 私のイメージとしては、やはり切りたてホヤホヤ…コホン、失礼しました、えっと生ニンゲンの首のことを「生首」と言ってあげたい気がするのですが…。細かいことですみません。

 それと、ここに至ってまだ死体のシの字も出てきていないことについて。謎解きとして死体が出なければいけない、という訳ではないのですが、それにしても「切り取られた石膏像の首」という謎単体では謎としては弱いように思うのです。確かに江知佳、伊作を巡る人間関係にはまだまだ裏がありそうですが、もう少し、何か欲しいんですよね。
 分かりやすいのはやはり、頭部を持ち去ったことが「予告」になり江知佳さんが殺傷されてしまうことでしょうか。しかしそれだけでもチト弱い気もする(欲深すぎ? いやいや、それだけ期待をかけてるってことでヒトツヨロシク)。
 あとは、切り取られた頭部が思いがけない形で現れる、あるいは使われる、というのはどうでしょう。今思いついただけなんでなんともこねくり回せませんが。

 連載って、期間が長いだけあって読者が考える余地がありますよね。だから焦らせ方とか、単行本としてまとまったときの形とか、色々楽しめます。期待が大きくなりすぎて当てが外れなければ、いいのですが……。
 うーん、今のところは進みませんが楽しんでます。
 ああ、来月は1ヶ月と3日も先かぁ……。

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