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第16回 たったひとりの例外(2002年9月号/2002.08.18)

 枚数は本文6頁、柱広告ひとつで17枚。
 話は第四部に入りました。山之内さやかを四谷のマンションから町田署の捜査本部に連行します。綸太郎は山之内の前回の爆弾発言(堂本いわく、江知佳を産んだのは妹云々)を信用する気持ちですが、久能などは堂本をかばうために急場しのぎでついた嘘ではないかと疑っているようです。
 貞雄パパは記者会見も終わり、二人の話を聞きます。パパもやはり懐疑的なようで、たとえそれが真実だとしても、それが今回の江知佳殺害と何か関係があるのか、そのことが理由となって16年越しに事件の起きる要素があるのかと問います。綸太郎は江知佳が告別式の時に各務順一と言葉を交わした際、母親に確かめたいことがあると言っていたことに触れ、江知佳は父親の死に前後して、自分の出生にまつわる疑いを抱くような出来事があったのではと推測を述べ、さらにだとすると問題なのはあの石膏像ではないか、1978年に発表された《母子像》が、江知佳の本当の母親の存在(?)を考慮するとその存在自体揺らいでしまうかもしれない、それゆえに評論家の宇佐見彰甚が事件にからんでいるのではないか、そう告げます。堂本が会おうとしているのは宇佐見だったのではないかと。

 ところで『ミステリマガジン』のインタビューにおいて、法月さんは「今、第三コーナーに差し掛かったあたりです。年内には何とか連載を終えたいと思っています」と言われてます。また、今回の長編は、ガチガチの本格にはならないだろうということも言われていたとか。
 すると話は結構佳境に入っているのでしょうか。ようやく事件が起きて、石膏像の生首というタイトルにからんだ問題がクローズアップされていますから、法月さんの言われているように、確かにガチガチの本格というよりは、読んでいくうちに「事件のほうからほぐれていく形」になるのでしょうねぇ。まぁ、読んでいく感触からして、そんな気配はしていたんですが……。まぁ、この辺は己の感想はよしておきましょう。ますます今後の展開が楽しみ、ということで。
 せやけど、山之内の証言が本当だったとすると、《母子像》はそもそも律子さんではなかったことになるの?
 可能性1:あれは律子ではなく結子だった。
 可能性2:いやいややっぱり律子なんだけど、するとお腹の中の子は江知佳ではなかった(爆)。
 むーん。やっぱりわかりまへん。来月は休日のせいか発売早いらしいんで、期待しましょ。

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